アースデイの歴史を紐解いてみましょう
アースデイは、今から53年前の1970年に、4月22日を「アースデイ」と呼び、全米で深刻化する環境汚染に対して、2,000万人の人々が米国各地で大規模なデモを行ったことから始まりました。
それまでの数十年間、都市に蔓延する大気汚染やスモッグは、しばしば成功の証と考えられていました。それは、繁栄の匂いだったのです。工場で商品が大量生産され、多くの市民はそれによって職を得ていました。そしてほとんどの人々は、それが環境や健康に被害を及ぼすことに気づいていませんでした。
しかし経済成長が進むにつれ、環境問題は悪化していきます。カリフォルニア州沖で大量の原油が流出し、オハイオ州では化学物質で汚染された川が火を噴くという事態が発生したことで、拡大する汚染問題に全国的な注意が喚起され、ついに1970年、2,000万人規模のデモへと発展したのです。その運動を受け、1970年末には環境保護庁が設立され、労働安全保護法と大気浄化法が制定。3年後には水質浄化法や絶滅危惧種法も制定されました。
1990年代には、アースデイは141ヶ国、2億人の人々に支持され、世界中の環境問題に注意を喚起するプラットフォームとして世界的に普及しました。
そして、アースデイ誕生から53年後の現在では、193カ国、10億人以上の人々がアースデイを認知し、積極的に活動を展開しています。これまでに多くのことが達成されたとはいえ、まだまだやるべきことはあります。
深刻化する電子廃棄物(E-waste)問題
調査会社Statistaによると、2022年には全世界で5,940万トンの電子廃棄物(E-waste)が廃棄されたそうです。この数字は、中型車3,700台が丸1年間、毎日毎時埋め立てられていることに相当します。しかしこの問題は、すぐには改善されないだろうと見られています。2030年には、7,400万トン以上の電子機器が不適切に廃棄されると予想されています。電子廃棄物の内訳は、何百もの製品カテゴリーによって構成されており、業界アナリストのCounterpoint社は、スマートフォンだけで世界の電子廃棄物の12%を占めると指摘しています。
2030年までに、電子廃棄物(E-waste)は現在より25%増加すると予測されています。
Assurantでは、より持続可能な未来を創造するために、モバイル業界においてワイヤレス通信機器のライフサイクルをより長く維持することに取り組んでいます。当社の下取り・アップグレードプログラムにより、2009年以降、1億3,900万台のスマートフォン及び携帯端末が再利用されました。これにより、水銀、鉛、ヒ素などの有害化学物質とともに、28,000トンの電子廃棄物(E-waste)を埋立処理から守ることができました。使用済み端末の再利用が進むと、エネルギーや資源を必要とする新しい機器の製造が不要になります。私たちは、これらの機器を循環型経済の中で保持することで、700万トンのCO2排出を回避できたと見積もっています。
通信事業者、小売業者、OEMs(相手先ブランド製造業者)、ケーブル事業者には、新規端末の購入時に、すべての顧客に端末の下取り・アップグレードプログラムへの加入を確実に提供することが望まれます。このようなプログラムは、提供する側と顧客の双方にとっての金銭的なメリットだけでなく、環境面においてもメリットがあることを認識することが重要です。
現在、パリ協定や科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)に従い、多くの企業が温室効果ガス排出量の削減目標を設定し、長期的に二酸化炭素排出量を大幅に削減、または中和することを目標として掲げています。
50年以上前にアースデイが誕生し、その後わずか数年の間に米国における環境政策が大きく変わり人々の意識が目覚めました。私たちAssurantは、モバイル業界がより持続可能な環境の実現のために共通の目標に向かって協力し、社会にポジティブな影響を与えていることを嬉しく思うとともに、これからも循環型経済に貢献し、持続可能な社会創出へと邁進していきます。
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