米国では消費者還元金額が過去最高額に。日本における下取り取扱高も伸びており、下取り機種1位はiPhone 11、2位はiPhone SE 2で約6割を占有
東京、2023年3月22日 — 世界中のお客様が購入した大切な製品をサポートし、守り、つなぐ革新的なソリューションを提供するビジネスサービス・カンパニーであるAssurant(NYSE:AIZ)は、米国でのスマートフォン・携帯端末の下取り・アップグレードプログラムを通じた利用者への還元金額が2022年全体で38億ドル(約5,168億円*)に達したことを明らかにしました。前年比でおよそ25%増加し、年間金額としては過去最高となりました。2022年第4四半期単独でも消費者への還元金額が12億8,000万ドルに達し、こちらも四半期の記録を更新しました。
Assurantのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであり、グローバル・コネクテッド・リビング事業のプレジデントを務めるビジュ・ナイア(Biju Nair)は、「米国において2022年は人気のiPhone 11やGalaxy 10など比較的新しいモデルの中古スマートフォンが中古端末市場でも値崩れせず堅調でした。これを追い風に通信事業者や小売事業者等が、買い換えを促すための下取り・アップグレードプロモーションを手厚く展開し、これまで端末の売却を考えていなかった消費者にとっても下取りが魅力ある選択肢になっています。下取り取引の増加は買い取り金額の底上げにつながるだけでなく、新しい持ち主の下で長く使用される端末が増え、希少金属等の埋め立て廃棄が減ることで環境にもメリットがあります。業界アナリストは中古端末市場の拡大を予想しており、インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)が公表した最新予測によれば、2026年には世界の中古スマートフォン出荷台数が4億1,500万台に達すると見込まれています」と述べています。
Assurantの2022年スマートフォン・携帯端末下取り・アップグレード業界トレンドレポートでもこれらの調査結果を取り上げ、中古端末市場の着実な拡大傾向が見受けられます。報告書ではAssurantのDevice IQアナリティクスプラットフォームのデータと業界市場データから総合的に導き出した北米市場の端末下取り・アップグレードの動向を説明しています。また、2022年に下取り・アップグレードプログラムを通じて最も多く取引されたスマートフォン上位機種、平均下取り価格、Apple Watchの下取りに関するトレンドについてもポイントをまとめています。
米国における2022年スマートフォン・携帯端末下取り・アップグレード業界トレンド報告書の主なポイントは次の通りです。
- 2022年の下取り・アップグレードプログラム利用端末の上位にはiPhoneが名を連ねました。下取り端末上位5機種のうち、iPhone 11が37.65%を占め、これにiPhone XR、iPhone 11 Pro Max、iPhone 8、iPhone 12が僅差で続いています。
- Android端末については、2022年の取引台数トップはSamsung Galaxy S9です。
- 2022年の下取り端末の平均使用年数は3.39年。
- 2022年のオンライン取引件数は前年比で38%増加しています。
なお、米国における2022年第4四半期の主なトレンドは次の通りです。
- iPhone 11が3四半期連続で下取り・アップグレードプログラム利用端末のトップ。上位5機種のうち、およそ40%を占め、僅差の第2位はiPhone XR(22.07%)です
- 上位5機種に、下取りに出される5G対応機種の中で最も新しいiPhone 12、iPhone Pro Maxがランクイン。
- Android端末の中では、Galaxy S9が2020年第2四半期以降、首位の座をキープしています。
- 下取り端末の平均使用年数は2022年第3四半期の3.46年に対して第4四半期は3.26年と全体として短縮傾向。iPhone端末は平均3.37年、Android端末は平均2.94年です。
日本におけるスマートフォン・携帯端末下取り・アップグレード事業に関して、Assurant Japan代表取締役社長 藤本潤一は、「Assurant Japanでも昨年より日本における下取り事業を本格的に展開しており、当社のオートメーション化した下取り・再生・再販システムをご利用いただくお客様も増えて参りました。2022年にAssurant Japanが下取りしたスマートフォン機種の上位5機種もすべてiPhoneでしたが、日本ではユニークな傾向が見られます。下取り機種の1位はiPhone 11で全体の約34%、続く2位がiPhone SE 2で全体の約30%を占めており、両機種が3位以下を離して2トップとなりました。以下、3位iPhone 11 Pro、 4位iPhone 8、5位iPhone XRと続きます。パンデミック期の2020年に発売されたiPhone SE 2が人気であったと同時に、上位機種への買い替えが他機種に比べて早い傾向にあることが伺えます。Android端末の下取り機種1位はGoogle Pixel 3aでした。中古スマートフォン市場が活性化を見せる一方、不要になったスマートフォンを下取りに出す習慣はまだ根付いているとは言えません。データ消去などの処理を適切に行い、下取りした端末をスピーディーに再生し世界中の販売網で再販することは、消費者に利益を還元することに繋がり、かつ環境面においても意義があります。今後も事業展開に力を入れていきたいと思います」と述べています。
また、Assurant Japanにおける2022年第4四半期の主なスマートフォンの下取りでは、1位がiPhone SE 2で全体の約40%を占めました。2位はiPhone 11で約32%となり、第4四半期の下取り機種では、iPhone SE 2が単独トップでした。
Assurantの「米国における2022年スマートフォン・携帯端末下取り・アップグレード業界トレンドレポート」のインフォグラフィックは、 こちらからダウンロードできます。
*1ドル=136円で換算